日記です。
年金生活に入って数か月の、初老の夫婦の話です。
「ごめんね」
そもそも、私は、最近ずっと悲しいのです。
だってもう60歳。ですから、人間としての内訳で言えば、基本が「悲しい」で、そこにしばしば「辛い」ことが起こり、気合を入れて「楽しく元気に過ごさなくては」・・・という構成なのですよ。
(誰でも同じだと思うのですが?)
ここから「人生を終わっていく30年」ですからね。辛いことしか起こらない日々でしょう。
その悲しい気持ちを、夫にこぼしてしまったのです。
「ずっと悲しい。」と。
それを聞かされた夫は、一刻、コーヒーを飲んだり新聞を開いたりしたのちに、おもむろに私に向かって
「ごめんね。」
と言いました。
「なぜ、『ごめんね』なの?」
「僕と結婚したからだね。」
「僕は自分の人生を振り返って、そんなに悪くなかったと思っているけど、〇〇はもっといい人と結婚していれば良かったね。」
「ごめんね。」
いや?いや?いや?
貴方関係ないですよ?
人生なんて自分ひとりの責任ですよ?
えー。なにそれ。そんな突拍子もないことを言い出して、私が今後、この件でグチグチ言うのを防ごうとしてるのですか??
ああもう、どうしようかなー
悲しいのは、どうしようもないなー。
救いのない現況は変えられないから。でもまあ、それを悲しまないように受け入れることはできる…かな?できるかな??
悲しいと口にしないことはできますね。たゆたゆと心に溜めておくか。
夫は、どうにもならないことは気にしない性格です。その生き方に波長を合わせて生きていくしかないかな。