「断捨離」
この言葉は、もうすっかり定着しましたね。
老い支度のひとつとして、ぜひ進めていきたいところです。
ところがね、最近、断捨離が苦手になってきたんです……。
断捨離の良い点
私は、「断捨離したい派」だったんです。
だって、身の回りの荷物はできる限り少ないほうが良いでしょう?
良い点をたくさん挙げられます。
断捨離はこんなに良い
◆ 掃除が楽
◆ 失せ物が減る・探しやすくなる
◆ 軽くて自分で運べるものだけを置きたい
◆ 部屋を広く使える
◆ 身軽になれる
◆ 亡くなった後も片づけが楽
一方、夫は
一方の、夫はと言えば、昔から「捨てない人」です。何でもためておく人です。
どのくらい捨てないかというと、転勤の際のダンボール箱の中には、本や文房具とともに、ヨレヨレのポケットティッシュや千切れた何かの包装フィルムや、なんなら綿ぼこりまで、ザザーッとそのまま全部を詰めて運ぶ人です。箱を開ければ、乾いたマジックや風邪薬の空き瓶がゾロゾロと出てきます。(ナマモノだけは無いので、それが救いです。)
こういう人なんですが、一応かばっておきますと、捨てるべきときには捨ててくれるんです。
過去、転勤で引っ越すときには、引き出しの中も、本棚の小説や歴史本も、古い洋服も、「あ、それ全部捨てていいよ」と惜しみもせずにあっさり言ってくれました。選別することもなく、全部まるっと捨てていいんですって。(実はこれが次の伏線になります。)
自分の夫の紹介が長いですね・・・
世間では、揉め事のもと
いくら夫婦の仲とは言え、相手の持ち物を勝手に処分する……これは許されない行為です。
世間でよくもめごとになっているのは、片方が大切にコレクションしていた品物を、相手方が勝手に捨ててしまう・売ってしまうことです。
客観的に見たときにコレクションに価値があるか/無いか、って話じゃないですよね。
だから・・・私も・・・夫のコレクション(ごみ)を勝手に捨てるのはためらわれます。
JRの切符を入れていた封筒はもう捨てていいかな・・・、飛行機の時刻表(昔は冊子でしたね!)は捨てたら嫌がるかな・・・と、このあたりが境界線で、もう迷う迷う。
ところが、そんな私たち夫婦に、最近変化が訪れました。
わたしの変化
断捨離が苦手になってきたんです。
まさか自分が!
苦手になった理由というか、思い当たる原因はいくつかあります。
断捨離が苦手になった理由
◆ 決断するのがしんどくなった
◆ (再び必要になったときに)買い直すのにお金がかかる
◆ (再び必要になったときに)買い直すのに労力がかかる
特に、後の2つの理由が大きいです。
例えば、こんなもの。住宅周りの道具で使わなくなったもの、ちょっとした電源コードやケーブル、地震用のつっかい棒や、シートクッション。
今使っていないのならそれはもうゴミだと思うのですが、でも、近いうちに必要になるかもしれない。必要になったときに、お金がかかるし、そもそも探し回ることができるかわからない・・・。
このところは、台風・大雨・地震などの自然災害も多くなったので、そういうときに必要になるかもしれない。ホームセンターで売り切れて買おうとしても買えないかもしれない。
例えば、こんなもの。型が古くなった、黒のコート。こんな型は今どき見ないから目立ちそう。でも、黒は葬式で使えるから、今使っている黒コートの型が古くなったときに、もしかしたらまた使えるかもしれない。
という具合に、そんなことを考え出すと、何でもかんでも捨てるのは惜しくなってきて、何も捨てられなくなってきました。
夫の変化
なんと、ここに来て夫にも変化があったんです。
本人曰く「もう、いいかな、と思うようになった」そうです。
今までは置いておけばまた使うこともあるかもしれないと思ってきたけど、この歳になったらもう先が無いから、要らないかなと思うようになった。と。
そうなの!?
捨てていいの?このいつ使うとも知れない、本棚から抜いた板や、重いスチールのハンガーラックを捨てていいの!?
ジャマだったんですよ。重いし、10年くらいそのままだし。
今までなら、喜んで即処分したと思うのですが、ところが、今度は私のほうが捨てられなくなっているのです。
スチールのハンガーラック・・・もう使わないと思うんだ。捨てたいんだ。でも・・・もしかしたらいつか、例えば防災用品として使えたりしないかな?と考えてしまうんだ・・・。
ああ。
なぜ、いま、逆になるかなー!?
どうして夫婦で同じ気持ちになれないのかな。同じじゃないほうが、極端にならなくて、バランスが取れて良いのかな?笑
結論はありません。愚痴日記です。すみません。
実際には、まあ、だましだまし、少しずつ処分するんじゃないかなーと思います。
荷物が多いと、いざというときに、見つけられませんし。
(それどころか、持っていることを忘れていたりもしますしね!)
(悲しいあるある)